ポーラが延々と語る

ポーラ「Bouna sera!提督!夕飯はどうします~?トラットリア マーミヤ?それとも」

「バールですか?おしゃれですねえ!行きましょう、おー」

「なんかやたらと暗いですねえ。周りもカップルしかいませんし…こういう時は飲むに限ります~何飲みます~?」

「ワインですか…ザラ姉さまに怒られるのでしばらくは飲めないんです~…あ、良い事思いつきました~」

 

 

 「カンパリがあるのですね。最近はジャパニーズトラットリアでもよく見かけるようになりましたね~ポーラ、おすすめの飲み方があるのです~」

 「基本的にカンパリってソーダかオレンジジュースで割るじゃないですか、それでも美味しいんですけど~せっかくなのでロックで飲んでみませんか?」

 「え?カンパリを知らないのですか?じゃあ来るまでの間でこのポーラが簡単に解説しましょう!」

 「カンパリはイタリアを代表する薬草系リキュールなのです。ありていに言えば苦いお酒です~。他に薬草系と言えば『イェーガーマイスター』だったり、『ウンダ―ベルク』がありますが…。この二つはとてもじゃないですが~冷凍してもロックでも飲めたシロモノじゃありません~。他に薬草系と言えば『シャルトリューズ』が有名ですね~。ポーラは飲んだことがありませんが。あっ、来ましたね。はいかんぱーい」

 「うぇっへっへ苦いって顔してる~。騙されたと思って~グラスの中にあるレモンピールを搾ってみてください。甘く感じてだいぶ飲みやすくなりますよ~。ああなくなっちゃった。」

 

 「次はガリアーノを使ったものにしますか!甘いのでだいぶ飲みやすいですよ~」

 「珍しいことに旧ボトルもあります~。これは飲み比べするしかないです~。」

 「ガリアーノもイタリアンリキュールです。雑な説明をするとバニラ風味のリキュールですが…。昔のボトルはキャップが紫で今のリニューアルされたのはキャップが白です~。ついでに言うと今のでも十分背が高いですが昔のほうがもう少し長いのです~。棚に入らないのでバーテンダー泣かせですね~。」

 「昔の物は現行品と比べて度数低め、味濃いめで本当にデザートチックなんです~。逆に言えば今のはさっぱりしていると言えますが~。好みの問題ですが、ポーラは今のが好きですね~。来ました『ゴールデン・キャデラック』です~。だいぶ甘いので本来はデザート代わりに食後に飲むものですが~今回はいいでしょね~提督。」

 「レシピは『カカオリキュール』と『ガリアーノ』と『生クリーム』をそれぞれ20mlをシェイクです~。」

「味を試してみたいなら『ベイリーズ』が結構近い味です~。だいぶ濃厚ですが~。ロックで飲むと甘くてそこそこ強いので~寝酒には最高です~。次の日なぜか頭がガンガンしますが~。不思議ですねえ。」

 

「次は提督のおすすめですか~。楽しみです~。」

「『アースクエイク』ですか~。結構強いのきましたね~。レシピは『アブサン』『ウィスキー』『ジン』を三分の一ずつでシェイクですか~。強いものしかないですね~。」

「匂いは洋ナシに近いですね~。あっやっぱりすっごく強い~。」

「なんかすごくクラクラします~。うぇへははふふ地面が揺れてる~これがジャパニーズジシーンですね。アッつくなってきた」

 

 「服がジャマ~。へっ、ここがどんなバールですかって?普通のバールじゃないのですか~?」

 「『ハプニングバー』…ですか?提督何を…。ザラ姉さま助けて~」